朝の夜ふかしのテーマ

無茶苦茶短い歌なんやけど、
妙に心に染み入る熊木杏里の『朝の夜ふかしのテーマ（歌詞を表示）』

『どんなときも　君のそばで
　希望の代わりに　悲しみの代わりに
　日は沈み　昇る』

朝もやのかかった無機質なビル群をじわじわ太陽が照らし出すその様が、
容易に想像できる実に綺麗な歌です。

FLYING POSTMAN LIVE vol. 15 ～中村中～

トリは中村中（なかむらあたる）。
名前くらいは聞いたことあるアーティストでした。

出てきたのは体型は梨花みたいにガリガリで胸もある女性・・・。
わざわざこう書いたのは、
知ってる人がいるかもしれませんが、
中村中は『性同一性障害』を持つ戸籍上は男性なのです。

そのもの悲しげな背景から来る、
ディープな歌が多くの人を惹きつけているようです。

歌声からは男性らしさは微塵もない（逆に独特の低音が出るイメージ）し、
見た目はどうみても女性。
アクションが女の子らしさ出すためか、
少し作られた感じがありますが、
この日ライヴで中村中を初めて見て、
人物を知ろうとしなかった人は100パーセント女性と思ってるでしょう。

ウチのアネキは中村中が目当てだったとか。
聞いてみた感想はこの人も抜群にウマイし深いです。
もう思いっきり深いです。
どうしても救われない感じが漂うんですよね。
こういう音楽はワタシ結構好きなので今後も注目しようと思います。

来月発売の新曲『りんご売り』という歌もやってくれました。

『ワタシを抱いてください　一晩抱いてください』
とこれまた超強烈なインパクトある歌です。
ゲフッ。

いくつかこの日やってくれた歌の動画も見つけたので、
載せておきます。

冗談なんかじゃないからネ（歌詞を表示）　中村中

JAZZで夜のドライブはこういうのをかけると雰囲気いいですよねぇ。

友達の詩（歌詞を表示）　中村中

こっちは中村中の恋の儚さ・切なさ・辛さが伝わりまくる名曲でしょう。
悲しい。
ホントに。

FLYING POSTMAN LIVE vol. 15 ～Metis～

続いては登場はMetis。

広島出身のレゲエな人。
『梅は咲いたか　桜はまだかいな』っていう曲が、
CDTVのランキングに入ってたのを見たことがあります。

で、この人、すんごいです。
すんばらしいライヴアーティストです。
緊張してたらしいんですけど、
すごいエネルギーでもって会場全体を一気に盛り上げてしまいました。

一人称はMeti（めてぃ）って言ってて、
ちょっと痛いですが（笑）、
とにかく音楽って楽しいっていうのを声で音で表現する達人でした。

広島弁のせいか、すごいおばさんのイメージでしたが、
実は23歳？だそうで・・・大変失礼しました（笑）

Metimama（メティママ）は重い病気らしくて、
その闘病のときに書いたという未発表曲『手を繋ごう』もやってくれました。

とにかくこの人は強力なプラスのエネルギーに満ちているので、
ちょぴっとしんどいときに聞くと元気になれると思います。
激しくしんどいときはついていけないかも（笑）

梅は咲いたか　桜はまだかいな（歌詞を表示）　Metis

FLYING POSTMAN LIVE vol. 15 ～二千花～

熊木杏里の次は二千花（にちか）っていう2人組（ボーカル・ギター）。
ボーカルの宮本一粋（いっすい）とギターの野村陽一郎とのこと。
バンドメンバーを引き連れて（ベース・ドラム・キーボードだっけ）登場。

なんでもこの2月にデビューしたばっかりでライヴも初めてだとか。
でもデビューシングル『エーデルワイス』がいきなり、
CDTVの2月のエンディングテーマに採用されるなど、
注目を浴びてるんだそうです。

ボーカルの宮本一粋ちゃんは、
風貌はYOUみたいな感じでかわいらしい。
しゃべりのテンポと、
歌うときのアクションがいい感じです。

宮本『今日は日帰りなんですよ。
　　　なんか終電で間に合っちゃうらしいんですね。
　　　銭が稼げるようになったら、
　　　一泊・・・いや二泊くらいしたいです』
野村『俺も泊まりたいです・・・』

に会場爆笑。

さてライヴですが、
非常に残念なことにドラムうるさすぎー！
歌が聞こえねぇ。
雰囲気はめっちゃよかったので、
すげー残念でした。
CDに期待しますか。

なんでも次のシングルは7/7ロードショーの、
映画『Genius Party』のエンディングテーマになるそうです。
この歌も披露してくれました。

『エーデルワイス』のPV見つけたので載っけておきます。

エーデルワイス　二千花

FLYING POSTMAN LIVE vol. 15 ～熊木杏里～

さてトップバッターはワタシのお目当てである、熊木杏里。

今日も前のHOOPのライヴと同じく、
キーボードの吉俣良氏とのアコースティック形式。

確かにこのカタチが一番、
熊木杏里の声・歌詞が伝わるカタチだと思う。

1．私をたどる物語（歌詞を表示）

金八先生part7の劇中挿入歌。
武田鉄也作詞で・・・という話を披露すると、
観客から『あぁーはいはい』という反応。

もともと武田鉄也が歌うつもりで熊木に作曲を依頼するも、
デモテープの出来に『これはもう君の歌だ』みたいな話になって、
私が歌ってます、というエピソードを披露。

説教くさくならないように気をつけてるとか（笑）

いい歌ですけど、良くも悪くも武田鉄也ですね。
ふじしま氏の反応が気になるワタシ・・・。
どうなんでしょうか？

2．新しい私になって（歌詞を表示）

コチラは資生堂企業CMに採用された歌。
フラレソングでそういわれれば（笑）
自分がフラレたときにちょうどこの歌に出会って、
熊木杏里を掘り下げてきたんでした。

熊木杏里の音楽の流れとして、
陰から陽へ、静から動へとCDを出すごとに変化していってるんですが、
この『新しい私になって』という曲は、
そんな3枚目のアルバムを出して、
陰から陽へ、静から動へ、
新しい私になりますというタイミングで、
偶然依頼されて歌うことになったっていう歌なんですね。

強運なのか、このタイミングしかないというタイミングで、
ある意味、奇跡的な歌だと思います。

最近○○なふじしま氏らしいので、
心に響きました？

3．春の風（歌詞を表示）

映画『バッテリー』の主題歌。

熊木『私は自分で何でもできると思っていて、
　　　夢も自分で叶えるものだと思っていたけど、
　　　実際には自分には何もできなくて、
　　　歌だって誰かが聞いてくれるから、
　　　届ける意味がある』

・・・みたいな話をしていました。

ライヴのパンフとか見ても、
『春の風』の宣伝でなく、
『バッテリー』の宣伝にやけにチカラを入れてしまうところに、
熊木杏里のキャラが出ますね（笑）

4.最後の羅針盤

最近NHK土曜ドラマ『病院のチカラ　星空ホスピタル』の主題歌で流れていた、
最後の羅針盤。
CDは出てなくて配信限定。

他人に何を言われても、
最後に何かを決めるのは自分自身、
という内容の歌です、と紹介。

『暖炉のように人が集まる　そんな人にいつかなるために』

っていう歌詞が好きです。
熊木杏里の歌の多くは、
誰かではなく自分自身の今の心境、思いを歌っていて、
この歌詞には彼女の思いが詰まってるな、と思います。



今日のライヴはたった4曲。
以上4曲は書きましたが、
全てタイアップ付きのシングル曲（最後の羅針盤はちょっと違いますが）。
販促を期待してるのかもしれませんが、
少々物足りなかったのは事実。
アルバム内の歌を聞きたかったというのが本音。

こないだフジテレビドラマで流れた『朝日の誓い』も聞けず・・・。

今後の日程として、
7/25にニューシングル『7月の友達』、
9/2に大阪でライヴだとか。

ライヴのチケット絶対取ろう・・・。
ワンマンでじっくり聞きたい。

余談ですが、
こういうイベントで4曲ってことは前のHOOPで4曲っていうのは、
盛りだくさんだったのか・・・と再認識。

ふじしま氏がどう感じたかを聞きたいとこですが、
ワタシが入れ込んでるのはよく知ってるはずなので、
ホンマのことは言いづらいでしょうね（笑）
気に入らんことがあっても言えないもんね（笑）